医療コラム
脳ドックのすすめ
みなさん、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
天気・空気が悪い日が続いておりますが、みなさま体調はいかがでしょうか。今回は、脳ドックのお話です。
頭痛に悩まされている方、肥満・高血圧・高脂血症など動脈硬化のリスク因子をお持ちの方はぜひご一読ください。
脳ドックとは日本独自の予防医学で、通常の健康診断、人間ドックでは 評価することのない
脳・脳血管疾患を早期発見することを目的としています。
主にMRI/MRAおよび頸動脈エコー検査を行い、脳および血管系に異常がないかを評価します。
MRIやMRAはX線を使用するCTとは異なり、磁石と電波を使用します。
MRIは特に脳・神経系の評価に適している検査です。
脳ドックで発見可能な主な疾患は下記のとおりです。
・未破裂脳動脈瘤
・無症候性脳梗塞
・脳微小出血
・脳腫瘍
・頸動脈狭窄
上記いずれの疾患でも自覚症状がないケースが存在します。
症状がない場合でも人間ドックをすることにより、早期発見・治療が可能となります。
例えば、未破裂動脈瘤は全人口(日本)の3~5%に存在すると報告されており、破裂するとくも膜下出血を発症します。
また、無症候性脳梗塞が発見された方は、麻痺などの神経障害を引き起こすような、
より重篤な脳梗塞を発症するリスクが高いと報告されています。
脳出血・脳梗塞は脳血管疾患の一つで、日本人の死因第4位です。
いずれも症状がないうちに診断し、適切な治療を受けることがとても重要です。
この度、さくらクリニックでは院内に設置したMRIを使用した脳ドックを開始いたします。
ハノイ市内で有数の脳卒中センターである108病院の専門医によるサポート体制下に、
診察・検査・結果説明まですべて日本語で対応いたします。
他施設に検査に行く必要もなく、全てさくらクリニック内で完結します。ぜひ、当院での脳ドックをご検討ください!
★詳細は下記よりご確認ください。
参考文献など
日本脳ドック学会
脳ドックのガイドライン2019
厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai21/dl/gaikyouR3.pdf)