さくらニュース
流行っている病気、これから流行る病気について
夏の感染症は不治の病ではありませんが、自覚的に予防しないと重篤な合併症を引き起こし、命に関わる場合もあり、特効薬もないため高額な治療費がかかります。
暑い季節にかかりやすい病気について、さくらクリニックの松尾先生と海老島先生からのアドバイスをいただきました。
水疱瘡(みずぼうそう)が増えています
「今年に入ってからハノイ市内の幼稚園や小学校で水疱瘡(みずぼうそう)の感染者数が増加傾向にあり、累計800人以上の感染が確認されています。」
そう教えてくれたのは松尾医師。
「水痘は5歳までに約80%の子供がかかり、一度感染すると終生免疫ができて二度とかからない病気と思われていましたが、20数年たつと抗体が低下する場合が 帯状疱疹にかかったことのある方は体内にウイルスが潜伏しており、高齢になって免疫が低下したときに帯状疱疹を発症することがあります。
水痘ワクチンは水痘だけではなく帯状疱疹の予防にも効果があり、過去に罹ったことのある50代以上の方・感染後20年以上たつ方・罹ったことのない方・妊娠を望んでいる方は予防接種を受けておくと安心です。」
子供だけでなく大人でも予防接種が可能なので、接種したい人や、気になる人はまずは気軽に相談ください。
雨季はデング熱に注意!
「これから雨季にかけて蚊が繁殖しやすくなるため、デング熱の流行に注意が必要です。昨年はハノイで累計1万7600人以上の感染が確認されています。」
そう話すのは海老島医師。
「デング熱の潜伏期は平均3~7日で、高熱、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、嘔気や嘔吐といったインフルエンザに似た症状が出たのち体中に発疹が出ます。まれに重症化して出血症状、臓器不全などを起こすことがあるため、気になる症状がある場合は早めの医療機関受診をおすすめします。2回目に感染した場合も重症化する場合があります。(3回目以降は発症しない場合が多いとされています)すべての蚊がウイルスを持っているわけではなく、感染しても半数以上の人は無症状ともいわれていますので、蚊に刺されてすぐ慌てる必要はありませんが蚊よけ対策を忘れないようにしましょう。」
ただの風邪だと思っているとデング熱の場合、重症化する場合があるので、気になる症状が出たらさくらクリニックを受診ください。