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予防接種
渡航ワクチン
A型肝炎ウイルス
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、渡航ワクチンで最もコスト&ベネフィットが高く、接種を推奨する渡航ワクチンとされております。A型肝炎ウイルスに感染した食事を摂取することで感染します。アイスクリームなどの冷たい食品でも感染することがあります。A型肝炎は多くは一時的な肝炎で自然軽快しますが、一部で重症化し劇症肝炎という深刻な状態になることがあります。
B型肝炎ウイルス
血液や体液等を介して感染するウイルスです。タトゥー(アイライン・眉毛ライン等も含む)などでも感染リスクが高まります。罹患率が2%を超える国では、一般的にワクチン接種が推奨されております。なお、ベトナムは罹患率>2%であるため、特にリスキーな行為をしないとしてもワクチンを接種することが推奨されます。
狂犬病
いまだ治療法のない感染症で、発症した場合の致死率はほぼ100%です。犬やコウモリ、サルなどの動物の唾液より感染します。特に小さいお子さんは不用意に動物に接触することがあること、動物にかまれたり引っかかれたりしたことを親に知らせない可能性もあることから、ワクチン接種を強く推奨します。なお、ワクチンを接種していても100%発症を予防できない可能性があるため、万が一でも感染が疑われる場合は、追加のワクチン接種が必要となります。
日本脳炎
小児定期ワクチンの対象となっている感染症です。年齢とともに抗体低下が危惧されるため、流行地に長く滞在される成人の方は追加接種が推奨されます。また、子供さんについては日本では定期ワクチンは3歳から開始となっておりますが、それより小さいお子様が流行地であるベトナムに滞在される場合は、接種の前倒しが推奨されます(ただし年齢:9カ月以上)。
3種混合:破傷風・ジフテリア(・百日咳)
破傷風菌は土壌や動物など広く環境中に存在し、怪我した部位などから菌に感染します。接触機会を完全に断つことは困難であり、ワクチンによる予防が推奨されます。またジフテリアは咳などの飛沫を介して人から人に感染し、致死率は50%との報告もあります。いずれも小児定期ワクチンの対象となっている感染症ですが、年齢とともに抗体が低下するため、流行地(ベトナム含む)に滞在する成人の方は10年ごとのブースター接種が推奨されます。
腸チフス
汚染された食品を摂取することで感染します。東南アジア(特にインド)に滞在される方は、たとえ数日の滞在でも感染するリスクがあるため接種を推奨します。感染した場合、腹痛や下痢などの症状が現れ、特に小児や高齢者では重症化のリスクがあるため、積極的なワクチン接種を推奨します。
小児定期ワクチン
- ワクチン在庫には限りがありますので、お早めにご予約ください。
- 日本や他国で途中まで接種を受けられた方は、ワクチン手帳・母子手帳を確認の上、個別に対応します。お問い合わせの際はお手元にご準備ください。
- 年齢や接種歴等によっては記載スケジュールと異なることがあります。
- 接種済みワクチンの抗体価(どのくらい抗体があるか)を血液検査で確認することもできます。