現在、ハノイ市において、麻疹が流行しています。
2025年3月14日のハノイ市疾病管理センター(CDC)の情報によりますと、ハノイ市での麻疹患者は引き続き増加傾向にあり、3月7日から3月14日までの1週間で、全市で131例の麻疹患者が確認されました。
疾病管理センターハノイの統計によると、麻疹患者は年齢別に次のように分布しています。
6ヶ月未満:97例(11.1%)
6〜8ヶ月:131例(15%)
9〜11ヶ月:100例(11.4%)
1〜5歳:196例(22.4%)
6〜10歳:136例(15.5%)
10歳以上:216例(24.7%)
麻疹の症状は、風邪のような症状が出る前駆期(カタル期)と、高熱や発疹などが出る発疹期に分けられます。
前駆期(カタル期)の症状:
麻疹ウイルスに感染すると10~12日の潜伏期間の後、以下のような症状が現れます。
38℃前後の発熱
体のだるさ
喉の痛み
鼻水
咳
目の充血
目やに
発疹期の症状:
前駆期の発熱がいったん少し下がり、その後半日ほどで以下のような症状が現れます。
39℃前後の高熱
おでこ、耳の後ろ、首などに赤い発疹ができて全身に広がる
そのほかの前駆期で現れる症状の悪化
麻疹ウイルスはとても感染力が強いのが特徴です。
感染した人と一緒の空間にいるだけでも感染し、手洗いやマスク着用などでは予防することができません。
ワクチンによる予防が重要で、2回接種することで麻疹にかかるリスクを大きく減らすことができます。
このような症状が見られる場合には、まず当院までご連絡ください。