医療コラム
新型コロナウィルスについて 第4報
昨日(25日)、日本の厚生労働省から、帰国者・接触者相談センターへの相談・受診の目安に関するプレスリリースがありました。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
これまでと変わって、感染者との接触や中国への渡航歴などは関係なく、症状のみで判断することになりました。残念ながら、日本ではもうウイルスが蔓延していると考えられており、普通の生活をしていても十分に感染の可能性がある、ということを示しています。これまでの国境等でのウイルスの流入を防ぐ対策から一段階(悪い方向に)進んでしまったわけです。
我々は日本人ですので、ウイルスが蔓延している日本に出張等で行くこともあるでしょうし、日本から来客がある場合もあります。つまり感染の可能性のある方との濃厚接触の頻度はベトナム人に比べて高いわけで、より慎重な対応が必要と思われます。
一方のベトナムですが、保健省(日本の厚生労働省に相当)は本日(26日)、これまで確認されていた感染者が全員完治したと発表しました。つまり、現時点ではベトナムにはコロナウイルスの感染者はいない、ということになります。
ベトナム保健省は、今後も感染者を早期に発見して隔離等の対応を進めることに注力するため、我々のクリニックを含む一般病院に対し、疑わしい経過や症状がある患者がいる場合は、積極的に専門病院での診察・検査を受けさせるよう指示を出しました。
この「疑わしい経過や症状」に関しては具体的に触れられていませんが、当クリニック内で検討した結果、「直近の14日以内に日本・中国・韓国に入国したことがあり、発熱や咳などの症状がある」ということになろうかと思います。
これに該当する方は、当クリニックを受診する前にまずお電話でご連絡ください。当クリニックにいらして頂くか、直接専門病院を受診して頂くかを検討して、ご説明させて頂きます。